金井接骨院 の日記
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操体法
2012.10.08
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操体法とは
操体法は仙台の医師、橋本敬三先生により創始されました。
現代医学の知識に当てはめてみてもなかなか治らない症状が、鍼灸・整体等の民間療法で改善する ケースが少なくないことを熟考され、自ら様々な民間療法を取り入れ実践し、創案・体系化された ものが操体法です。
その基本的な考え方は、「生体の歪みを正す」ということです。その歪みの正し方が特異であり、「からだに自分自身で聞き分け味わい(快適感覚)、自分自身で動く」というものです。
橋本先生は、「大自然の原理として、人間は誰でも健康で幸福に一生を送れるように設計されて いる。」とお話されていました。
しかし、それでもなぜ人は不健康になってしまうのでしょうか?
そのキーポイントとして、人間の営みの基本原則「息(呼吸)・食(飲食)・動(身体運動)・想 (精神活動)」のバランスが重要であるとしています。
(この4つの営みは、ある程度自分自身で コントロール可能なものですので、「健康は自己責任でもある」とも言えるでしょう)
それらがお互いに影響し合い、いずれか1つでもバランスが崩れると他の営みに影響を与え、生体に 歪みが生じ、不健康の状態になる、としています。 歪みが生じると、まず身体に感覚異常が起こり、不定愁訴のような症状が現れます。
この段階では 西洋医学的検査で必ずしも異常が出るとは限りません。更に進めば機能異常が生じ自覚症状が顕著になり、更に進むと器質異常が起こり、いよいよ病院で検査結果として異常が指摘されるまでに 至ります。
逆にその1つを改善すると、他の営みにも影響をあたえ健康回復の道をたどる、という「相関相補性」 があるとしています。その一躍を担う方法が、「操体法」といえるでしょう。